SEMICON Japan 2024 出展レポート:山洋電気株式会社ブース
目次
1. イベント概要
展示会名・開催日時・会場
2024年12月11日(水)~13日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催された「SEMICON Japan 2024」は、半導体やエレクトロニクス関連の最新技術や製品が一堂に会する国内最大級の専門展示会です。世界各国から業界関係者やエンジニア、研究者、そして製品導入を検討している企業の意思決定者まで幅広い来場者が訪れ、最先端の情報交換や商談が活発に行われました。
特に近年は自動車・IoT・AIといった分野で半導体需要が急増しているため、これまで以上に活況を呈していました。SEMICON Japan 2024でも、関連企業による講演やワークショップなどが連日開催され、多くの来場者が熱心に情報収集を行う姿が印象的でした。
自社ブース(山洋電気株式会社)のテーマ・目的
今回、山洋電気株式会社様は「持続可能な未来を支える精密制御技術と最適電源ソリューション」をテーマに掲げ、新製品の認知度向上やエンドユーザーとの関係強化を目指しました。具体的には、以下の3つを大きな目的としています。
- 最新サーボモータやファン製品の紹介
高効率化・省エネを実現する技術力をアピールし、新規顧客を開拓する。 - 既存顧客とのリレーション強化
既に取引のある顧客企業に対して、新たな導入事例や実機デモを通じて追加商談を促進する。 - ブランディング強化
「山洋電気といえば高品質・信頼性」というイメージをより多くの業界関係者に浸透させる。
このように多岐にわたる製品と幅広い顧客層を対象としていたため、多数の来場者との接点を最大化するための工夫が重要でした。
2. コンパニオン起用の背景・狙い
なぜコンパニオンが必要だったのか
SEMICON Japanのような大規模展示会では、来場者がブースを効率的に巡るためのアプローチ手段が求められます。山洋電気株式会社様のブースも例外ではなく、製品や技術情報を的確にアピールしつつ、通りがかりの来場者に興味を持っていただくための「入り口づくり」が欠かせません。
そこで、イベントコンパニオンの起用によって以下のような効果を狙いました。
- ブースへの誘導力の強化
多くのブースが並ぶ会場内で、目的を持たずに通り過ぎる来場者をキャッチするには、視覚的・聴覚的にアピールできる存在が必要です。 - ブランドイメージの向上
企業のメッセージを体現する存在として、コンパニオンが明るく丁寧な対応をすることで、企業イメージを好感度の高いものに結びつける。 - 人的リソースの補完
製品の詳細な説明や商談対応を行う専門スタッフだけでは、限られた時間内に全員を対応することは難しい。そのため、受付や案内、名刺交換、パンフレット配布などをコンパニオンに担ってもらうことで、専門スタッフの負荷を軽減し、結果としてブース運営を円滑化する。
株式会社ファクトを選んだ理由
山洋電気株式会社様が数多くのコンパニオン派遣会社の中から株式会社ファクトを選んだのは、以下のような理由からです。
- 豊富な実績と高い評判
これまでに数多くの展示会やイベントでPRスタッフを派遣しており、質の高いサービス提供で企業から高い評価を得ている。 - きめ細かな研修・サポート体制
コンパニオン自身の素養や接客スキルだけでなく、企業や製品への理解を深めるための事前レクチャーや、緊急時のフォロー体制が整っている。 - スタッフのコミュニケーション能力の高さ
来場者を惹きつける明るさや柔軟な対応力を兼ね備えた人材を多く抱えており、企業ニーズに合わせて最適なコンパニオンを選抜してくれる。
3. コンパニオンの具体的な役割・業務内容
業務の詳細
今回、株式会社ファクトから派遣されたコンパニオンはブースのPRスタッフとして、主に以下の業務を担当しました。
- ブース前での呼び込み・声がけ
通路を行き来する来場者に向けて、新製品の概要やブース内で行われているデモの説明を簡潔に伝え、興味を引く。 - 受付・来場者案内
ブース内部に入ってきた来場者に対して、「どのような製品をご覧になりたいか」「デモを見学する場合はどうすればよいか」などを案内し、スムーズな導線づくりをサポート。 - 名刺回収・パンフレット配布
企業担当者との名刺交換を行い、後日フォローアップできるようにリード情報を整理。また、山洋電気株式会社様の各種製品カタログやパンフレットを効率的に配布し、情報拡散を促進。 - SNS向け写真撮影対応
イベントの雰囲気をSNSにアップしようとする来場者やブース担当者のリクエストに応じて、撮影に協力。積極的に明るい表情で応じ、山洋電気株式会社様のブースをアピール。
事前準備・研修内容
事前に株式会社ファクトが開催した研修では、以下のポイントを中心にレクチャーが行われました。
- 製品知識の習得
山洋電気株式会社様の主要製品(サーボモータ、ファン、電源装置など)の基本特徴やアピールすべきポイントを把握し、来場者に質問された際にもある程度スムーズに回答できるように準備。 - ブースコンセプト・ターゲットイメージの共有
「持続可能な未来を支える最先端技術の発信拠点」としてのブースの狙いを周知し、どのようなトーン・雰囲気で声をかけるべきかを明確化。 - 対応マニュアルの作成・共有
名刺交換やパンフレット配布の動線管理、緊急時の連絡ルートなどをまとめたマニュアルが配布され、全コンパニオンが共通認識をもって当日に臨めるよう徹底した。
4. 当日の様子・成果
集客効果(数値・体感)
3日間を通して、山洋電気株式会社様のブースには延べ2,000名以上の来場者が訪れました。前回出展時と比較すると約30%の増加で、事前に想定していた目標値を上回る集客に成功しました。特に、12月12日(木)の午後はコンファレンスの休憩時間と重なったこともあり、一時的にブースが満員になるほどの盛況ぶりでした。
コンパニオンによる積極的な声がけと案内が功を奏し、来場者の足を止める効果が高まったと評価されています。加えて、パンフレットの配布数も3日間で合計2,500部を超え、製品情報がより広範囲に行き渡ったと考えられます。
ブース内の雰囲気やデザインとのマッチング
今回のブースデザインは、白と青を基調にしたクリーンかつ近未来的なイメージを演出していました。株式会社ファクトから派遣されたコンパニオンのユニフォームも、ブースイメージに合わせて洗練されたデザインを採用し、来場者に対して統一感ある印象を与えていました。
また、コンパニオンの立ち位置や動線が明確に設計されていたことで、来場者は迷うことなく製品デモやパンフレットラックへ誘導され、短時間でも効率よく情報を得ることができたと好評でした。
顧客とのコミュニケーションの質
ブースを訪れた来場者からは、コンパニオンの丁寧な対応や明るい挨拶が「企業イメージの向上につながった」という声が多く寄せられました。特に、「初歩的な質問にも笑顔で分かりやすく答えてくれた」「興味がある製品のブース担当者をスムーズに紹介してくれた」など、商談化につながる導線づくりへの貢献度が高かったといえます。
また、一部の来場者は「SNSに投稿したいので一緒に写真を撮ってほしい」とリクエストしており、コンパニオンがこれに快く応じる様子が多く見られました。こうしたSNS上での拡散効果も含め、ブースの認知度向上に大きく貢献したと考えられます。
5. 会場での評価・フィードバック
社内担当者や同僚からの評価
山洋電気株式会社様の社内担当者や同僚スタッフからは、「想定以上に話しかけてもらえたので忙しかったが、その分多くの名刺を獲得できた」「積極的な声掛けのおかげでブースが終始活気づいていた」とのポジティブな評価が集まりました。特に新製品に興味を持つ来場者を上手に拾ってくれたことで、商談の質も高まったようです。
来場者・顧客からの声
来場者からは、「真剣に展示会を回っている中で、明るく話しかけてくれるスタッフがいるのは助かる」「コンパニオンさんの笑顔で声をかけられたので、フラッと立ち寄ったが意外と勉強になった」といった、ブースに足を踏み入れるきっかけづくりとしての存在を歓迎する声が多数寄せられました。また、パンフレットやサンプル配布が非常にスムーズで、「押し付け感がまったくなく、自然に受け取れた」という好印象のコメントもありました。
株式会社ファクトとの連携に関する評価
今回の展示会では、事前の打ち合わせや研修でのフォローが特にスムーズだったと山洋電気株式会社様から高く評価されています。「製品資料をどの程度コンパニオンに共有すべきか」「どの時間帯に最も人手が必要か」といった細かな要望に対して、株式会社ファクトの担当者が的確に提案し、柔軟に対応してくれたため、本番当日の運営もスムーズに進んだとのことです。
また、急なトラブル(名刺ホルダーの在庫が不足したなど)にもコンパニオンが自発的に状況を把握し、アテンドスタッフと協力して対処するなど、チームワークの高さも光りました。
6. 課題・改善点
本展示会は大成功を収めた一方、以下のような課題や改善点も浮かび上がりました。
- 集客時間帯の偏り
昼過ぎや講演終了直後など特定の時間帯に来場者が集中しやすく、逆に朝一番や夕方近くは比較的来場者が少ない傾向があった。ピーク時には対応が追いつかない場面もあり、今後は人数配置やブース誘導のオペレーションを工夫する必要がある。 - 説明資料の不足
名刺交換の頻度やパンフレット需要が予想より多かったため、途中で一部の印刷物が不足しかける事態があった。緊急に追加印刷を行ったものの、ピークタイムには在庫切れ寸前だったため、今後は余裕をもった準備が必要。 - コンパニオンの人数バランス
今回は3名のコンパニオンが担当したが、ピーク時にはさらに人手が欲しかった一方、閑散時間帯にはブース内の人数過多を感じることもあった。次回は、来場者数の推移予測に合わせた段階的なシフト管理が求められる。
7. 全体の総評・今後の展望
出展目的に対しての達成度
山洋電気株式会社様が設定した3つの出展目的(新製品の認知度向上、既存顧客とのリレーション強化、ブランディング強化)は、全体として高い達成度を得られたと言えます。新規顧客リードは想定より多い約200件を獲得し、既存顧客との商談も複数件が具体的に進展したとの報告があります。また、コンパニオンの明るい対応が、ブランドイメージをさらに好印象へ結びつけたと評価されました。
今後の展示会やイベントでの活用計画
山洋電気株式会社様では、今後の展示会やオンラインセミナーでも積極的にコンパニオンやPRスタッフを活用したいと考えています。特にリアルイベントとオンラインイベントを連携させたハイブリッドな手法の中で、専門スタッフとサポートスタッフの役割分担を明確にし、さらなる効率化を図る方針です。
また、今回の成功事例をもとに、次回以降は「事前の見込み客アプローチ」「会場内のデモスケジュール管理」「現場での動画配信」など新たな試みを導入し、展示会の効果を最大限に引き出す計画が進んでいます。
8. 連絡先・問い合わせ情報
株式会社ファクトへの直接の問い合わせ窓口
- TEL:03-5937-0309
- イベントコンパニオンやPRスタッフの派遣、研修プログラムの詳細、その他ご質問・ご要望等ございましたら、お気軽にご連絡ください。
以上が、2024年12月11日~13日に開催された「SEMICON Japan 2024」における山洋電気株式会社様のブース出展および、株式会社ファクトのイベントコンパニオン導入の成果レポートです。今後の展示会をより魅力的かつ効果的に運営していくための一助となれば幸いです。