イベントの一種である「展示会」について
イベントコンパニオンといえば、どのような仕事をイメージしますか。
展示会でコスチュームを身につけて、お客さんにサンプルやパンフレットを配ったり、ブースに案内したり、商品説明をしたりという仕事をイメージされるのではないでしょうか。
イベントコンパニオンに期待される仕事をしっかりこなすためには、展示会の意味や役割について理解しておくことが必要です。
企業が展示会に出展する理由や、そこにイベントコンパニオンを配置する理由について、ご紹介していきます。
展示会を知る
イベントや展示会に出展するメリットとは
全国各地でさまざまなジャンルの展示会やイベントが催されていますが、そこに出展することで得られるメリットをご存知ですか。
基本的に、そこに訪れるのは一般の消費者ではありません。
展示会のテーマに関心のある企業の人が最新情報や新規取引先を求めて集まってくるので、自社の製品やサービスをPRするのにとても良い機会です。
言い換えれば、展示会のテーマにもともと関心のある人が訪れるので需要と供給がマッチしやすいことは明らかです。
展示会出展には来場者と直接コミュニケーションを取り、自社の製品を売り込み、意見交換をすることができるというメリットがあります。
また、展示会は自社の製品やサービスを一度にたくさんの人に知ってもらえ、認知度を上げるチャンスです。
さらに、展示会やイベントは見込み客だけではなく、すでに顧客となっている来場者もいます。
その顧客に対して新しい製品やサービスをアピールする機会にもなります。
イベントや展示会の種類について
イベントコンパニオンが活躍する展示会にも、その目的によって何種類かに分けられます。
では昨今よく開催される展示会にはどのようなものがあるのでしょうか。
イベントや展示会の目的としては、販売促進、マーケティング、コミュニケーションなどがあります。
その目的に応じ展示会はビジネスショー、パブリックショー、プライベートショーの3種類に分けることができます。
ビジネスショーは商談会と言うと分かりやすいです。
来場するのは企業の担当者であるビジネスマンが中心です。
製品やサービスについての営業活動になり、最近ではITやエレクトロニクス関連の展示会が多くなっています。
展示会での引き合いや買付けなどの商談成約件数が成否の判断材料となります。
パブリックショーは一般客が対象です。
PRや販売が目的で、たいていの場合自由に入場できます。
新製品をアピールし、今後のビジネス展開につなげることが目的です。
ゲームや自動車の他、スイーツ、アニメなどでよく行われています。
プライベートショーは企業が単独、あるいは関連企業と共同して開く展示会です。
ショーに企業の名前が入っています。
取引のある顧客やピンポイントに絞られた招待者が来場者となります。
イベントや展示会におけるコンパニオンの「受付」業務
イベントや展示会における受付といえば、一見、社員やスタッフがやるべき仕事のような雰囲気もありますが、イベントや展示会という場は、より積極的に人を集める必要があるため、より容姿にもサービス内容にも優れたコンパニオンに業務を委託することがあるのです。
そのため、そうしたイベント会場での受付業務は、より「客引き」、「呼び込み」の側面が強くなっていきます。
もちろん試食やサンプリングではありませんから、大きな声で人を呼び込んだりはしませんが、人が近くまで来たら、声をかけられる前に声をかけ、積極的にイベントの魅力や意義を発信していくような姿勢が求められます。
また、場合によっては撮影など、モデル並みの対応を求められることもあります。
イベントや展示会におけるコンパニオンの「ナレーター」業務
イベントコンパニオンと同様で、さまざまなイベントなどにキャスティングされるのがナレーターコンパニオンです。
ナレーターコンパニオンは、マイクで商品やサービスの説明を行います。
ナレーターコンパニオンは、イベントコンパニオンに求められるプロポーション、笑顔、接客技術などに加え、ナレーションの技術も求められる、ワンランク上のコンパニオンといえるでしょう。
では、ナレーターコンパニオンになるためには一体どうしたらよいのでしょうか。
ナレーターコンパニオンの求人は、イベントコンパニオンの経験を積んでいる人が採用条件に挙げられることがほとんどのため、いきなりナレーターコンパニオンになるのは難しいかもしれません。
ナレーターコンパニオンになるには、ナレーターを養成する学校などでスキルを習得するのがよいでしょう。
最近のナレーターコンパニオンは、プレゼンテーションソフトを使って説明することもありますので、パソコンスキルも培っておくと安心です。
まとめ
イベントコンパニオンの主な業務場所となるのが「展示会」などのイベントです。
展示会にはどのような役割があり、企業が展示会に出展するメリットは何なのか、イベントコンパニオンに求められる役割は何なのかについて、おさらいしていきましょう。
多くの展示会には、一般の人は来場しません。
来場者はその展示会の分野に興味のある企業の人がほとんどになるので、企業PRや新商品・新サービスの案内も効率よく行えます。
イベントコンパニオンは、ブースで受付をしたり、サンプルやパンフレットを渡したりします。
また、イベントコンパニオンは、各ブースでの接客だけでなく、受付やナレーターの仕事を任されることもあります。
通常のイベントコンパニオン以上のスキルを身につけておけば、それらの仕事もキャスティングされるようになるでしょう。