働く時に必要な接客マナーや言葉遣い
接客マナーや言葉遣いも重要
イベントコンパニオンは、美しい人であるというイメージが強いかもしれません。
確かに、企業の顔として展示会でパンフレットやサンプルを配ったり、商品説明をしたり、パーティーでアテンドや給仕をしたりと、華やかな場所で活躍するお仕事ですから、容姿が美しいに越したことはありません。
しかしながら、容姿が美しいだけではいけないのがイベントコンパニオンです。
接客マナーや言葉遣いも重要になってきます。具体的にはどのような点が重視されるのでしょうか。
正しい言葉遣いや敬語
コンパニオンとして、接客時にはどのような言葉遣いや敬語が必要なのでしょうか。よく使われる接客用語、間違えやすい敬語、気をつけたほうがよい敬語などについてご紹介します。
コンパニオンは働くお店や展示会の印象を大きく左右するので、特に接客において気をつけなければいけません。
接客をするときには、正しく尊敬語、丁寧語、謙譲語を使い分けられるようにし、マナーのある振る舞いを心がけましょう。
「いらっしゃいませ。」「ありがとうございました。」「恐れ入りますが、少しお待ちくださいませ。」「申し訳ございません。」など基本的なものは、必要な時にスムーズに話せるようにしましょう。
いざというときに敬語を間違わないようにするためには、日頃から言葉遣いに気を付けるとよいでしょう。
間違えやすい敬語の例もご紹介しておきましょう。たとえば、AとBを選んでもらいたいとき、「AとBどちらにいたしますか?」は誤りです。正しくは「AとBどちらになさいますか?」と尋ねます。
お辞儀の仕方
お辞儀について意識する際に、まず大前提としてお辞儀には種類が複数あるということを抑えましょう。
また、コンパニオンの方が実施するお辞儀と、ビジネスマンが行うお辞儀では、意味合いが完全に一致しているわけではないことがあります。
こちらの詳細を参照いただき、状況によっての使い分けを実践しましょう。
お辞儀には3種類があり、背筋を伸ばした状態から傾けた角度によって、意味合いが変わってきます。
15度は会釈、30度は敬礼、45度は最敬礼になります。
社会人のビジネスマナーでは、このシチュエーションでは「最敬礼をする」などがマナーとして定着していますが、コンパニオンの場合はどうでしょうか。コンパニオンの働く現場では、主に女性の方が男性の方をおもてなしする形になることが多く、ここが社会人のビジネスマナーには当てはまりにくい部分になってきます。
会釈、敬礼、最敬礼は当然知っておくべき知識です。まず、最初にお客様にお会いした際は、敬礼であいさつをして、会場内でお客様とすれ違う際は会釈、そして最後にお見送りする際も敬礼のお辞儀が適しています。
では、コンパニオンの場合、最敬礼は使わないのでしょうか。そうではありません。本当に心より感謝を表現したい時や、大変なご迷惑をおかけしてしまった際に、最敬礼を使います。
また、このような場合を選んで最敬礼を使うと、相手がお辞儀についての知識を持った方であれば間違いなく印象を良くされます。
「表情」について
コンパニオンは、お客様に好感を抱いてもらうことが大切になります。
そのためには、表情にも気を配る必要があります。では、接客時にはどのような表情をすればよいのでしょうか。ここでは、好感を持たれる表情や、自然な笑顔になるトレーニングなどについてご紹介していきます。
接客ではお客様に気持ちよく過ごしてもらうために表情はとても大切です。口角が上がっていても目が笑っていなければ恐い印象を与えることがあるので、自然な笑顔になれるようにトレーニングしましょう。たとえ嫌なことがあっても表情に出ないように、いつも笑顔でいることを意識します。
笑顔はオーバーリアクションで、明るい印象をお客様に持ってもらえるようにします。笑顔を保つには表情筋を鍛える必要があります。
鏡の前で笑顔の練習をしたり、よく楽しいことを思い浮かべたり、笑える番組や本を見たりしましょう。歯磨きをする時に口角を上げるようにすると、普段も口角が上がるようになります。
顔全体の表情筋を鍛えることも効果的です。
顔を縦に伸ばしたり、目を見開いたり頬の肉をほぐしたりすることで、表情が柔らかくなり硬さがなくなります。続けてトレーニングをすることが大切です。
名刺の受け取り方
初対面の人と公の場で会った場合、名刺交換はつきものです。会場でたくさんの人を相手にするイベントコンパニオンも名刺交換の正しい方法は知っておかなければなりません。
その正しい名刺交換の方法はどのようなものなのでしょうか。ビジネスマナーとしての名刺交換の仕方をご紹介していきます。
名刺交換で、先に名刺を差し出すのは目下の人です。
必ず立って渡すことと、間にテーブルなどを挟まないことが大事です。曲がった名刺を差し出してはいけません。
社名と名前を名乗り、軽くお辞儀をした後に両手で渡します。万一同時に出した場合、必ず目下の人が相手より下から差し出します。
目下の人は、目上の人より先に受け取らないことが大事です。
受け取る際も、「頂戴します」と言いながら両手で受け取ります。受け取った相手の名刺に日付などの書き込みをしてはなりません。必要なら相手と別れてから書くようにして下さい。
まとめ 〜イベントコンパニオンとして働くときに知っておきたいマナー〜
イベントコンパニオンは、企業の顔として人前に出て活躍したり、おもてなしをしたりします。だからこそ必要な接客マナーや言葉遣いがあります。
まず、尊敬語・丁寧語・謙譲語の区別がきちんとでき、適切な敬語が使えることが大切です。特に、よく使う挨拶に関連する敬語は、スムーズに口から出てくるように日々練習しておきましょう。
それから、お辞儀の種類も使い分けましょう。
イベントコンパニオンの場合はほとんどの場合女性であるという点を考慮し、最敬礼の使い方がビジネスマナーとは少々異なります。最初にお会いしたときやお見送りの時に敬礼、すれ違うときなどは会釈、心からの感謝や謝罪を伝えるときに最敬礼をするとよいでしょう。
お客様に好感を持ってもらえる笑顔も、毎日のトレーニングが欠かせません。口角が上がった状態を自然にキープできるよう、日々トレーニングをすると良いでしょう。
口は笑っていても目が笑っていないなどということにならないように、鏡を見て練習してください。
名刺を受け取る機会も多いので、基本的に自分が目下である場合を想定してしっかり練習しておきましょう。