イベントコンパニオンになるには?仕事内容や条件・向いている人など紹介
モーターショーやレース、新商品のPRなどイベントや展示会で華やかな衣装を身に着けて行う「イベントコンパニオン」は、だれでもなれる仕事ではありません。
ここではイベントコンパニオンになるにはどうすればいいか、仕事内容や年収、向いている人などを詳しく解説していきます。
イベントコンパニオンといっても活躍の場は多岐にわたっているので、自分の希望や目標とする仕事を見つけましょう!
目次
イベントコンパニオンになるにはどうすれば?
イベントコンパニオンになるには大きく以下の段階を経ます。
- 所属したい事務所を探す
- 応募
- 面接・オーディションを受ける
- イベントコンパニオンとして活躍
ここでは各段階ごとに詳しく解説していきます。
所属したい事務所を探す
イベントコンパニオンと一言にいっても、モーターショーやレースクイーン、展示会コンパニオン、パチンコ店でのイベントスタッフなど働く場所も仕事内容も違います。
所属する事務所によって、多く受注している案件のジャンルはことなるので、自分がどんな仕事をしたいのかで事務所を探すことが重要です。
なお、事務所によっては所属できる条件として年齢制限を設けている場合もあります。16歳からOKとしているところや33歳までを応募上限にしているなど様々。
必ず事務所の公式サイトなどで確認しましょう。
応募
自分の希望の事務所が決まったら、応募の段階に移ります。
応募する際には「履歴書」と「宣材写真」の2つを用意しましょう。履歴書自体は、一般的な就職活動の時と同じなのでここでは割愛します。
応募の流れ
履歴書と宣材写真を直接事務所に送る方法もありますが、事務所のホームページに応募フォームが設けられていることが多いです。
そのため、スマホやパソコンからいつでも応募は可能です。
なお応募フォームでは以下の情報を入力することが多いです。
- 身長・スリーサイズなど身体的数値
- 希望の職種・ジャンル
- (やっていれば)自身のSNS
宣材写真を用意する
宣材写真は、「フォトスタジオ」などで撮ってもらえます。費用はおおよそ1万円程度が相場となっています。
イベントコンパニオンは、芸能人やモデルを目指している人も多いので、競争率も非常に高いです。
撮影は自分の魅力を最大限に引き出すプロの力を借りた方が、いいのは言うまでもありません。
書類選考時では色々な衣装を着れるかも判断するので、自分のプロポーションがよくわかる服装で撮影に臨みましょう。
面接・オーディションを受ける
イベントコンパニオンになるためには、一定以上の容姿・スタイルの良さが求められるのは誰もが知っていることでしょう。
書類選考の段階で多くの人が落とされ、限られた人が面接やオーディションに進みます。
受かりやすくするコツ
事務所に所属をするためには、まず面接やオーディションを受けて合格しなければなりません。
できるだけ、自分の魅力をアピールすることが重要です。例えば、接客業での経験をアピールする・ボイスサンプルを用意しておくといった工夫もいいでしょう。
ボイスサンプルがあればMCやナレーターの仕事も得やすくなります。
また、英語や中国語などの外国語が話せる人もぜひアピールしましょう。モーターショーやレースといった海外の人も多く訪れるイベントの場合、日本人のお客様以外ともスムーズなコミュニケーションが取れます。
仕事の取れやすさだけでなく時給・日給アップにもかかわるスキルなので、イベントコンパニオンにとっては有利なスキルといえるでしょう。
事務所に受かりにくいケースは?
イベントコンパニオンは、企業の「顔」としても役割もあるため、企業へのイメージをダウンさせてしまう人は事務所に受かりにくいです。
例えば、
- 見えやすいところにタトゥーが入っている
- SNSでネガティブな発言をしている
- メイクが派手すぎる
- 奇抜な髪型・肌色をしている
- 社会人としての話し方・振る舞いができない
などが挙げられます。社会的地位の高い人が多い展示会やショーでは、社会人としての品格も求められるので、好印象を持ってもらえる見た目・振る舞いでないと、事務所に所属することはできません。
イベントコンパニオンとして活躍
面接やオーディションに受かれば、事務所に登録となりお仕事開始となります。
事務所によっては「美しい立ち方」や「話し方」などを覚えるためにレッスンや研修を事前に受けることがあります。
イベントコンパニオン初心者の場合はぜひ研修には参加しましょう。事務所によっては、先輩モデルや専門家などをまねいて本格的なレッスンや研修を受けられます。
また仕事の種類によっては事前打ち合わせ・商品説明などもあります。新商品やサービスPRを依頼された場合、企業がどんなことをアピールしたいのかを知って、企業イメージをアップできるような働きぶりが期待されます。
さらに仕事中だけでなく休憩中の立ち振る舞いも大切なお仕事なので、事務所ごとに決められたルールにしたがって、プロフェッショナルとしての立ち振る舞いも忘れないように心がけましょう。
イベントコンパニオンの仕事内容
受付
イベント会場・セミナー会場には数多くのお客さんが訪れます。その際に受付やインフォメーション業務もイベントコンパニオンの仕事の1つです。お客さんに対して各種案内をしたり、名刺の受け取りなどが挙げられます。
イベント以外は株主総会や学会といった場でイベントコンパニオンが活躍することもあります。この場合は社会人としての落ち着いたマナーや円滑なコミュニケーション能力が求められます。
サンプリング・配布
街頭や店頭などでクライアントの用意したカタログ・試供品を配布する業務です。一番身近でイメージしやすい配布業務は、携帯ショップのイベントコンパニオンでしょう。
ただ機械的に配布するのではなく、笑顔で明るく親しみやすい雰囲気を作りお客様に接することが大事です。
少しでも製品の魅力を伝えられるよう、どういった魅力があるのかを短時間でアピールしなければなりません。
「配布」とだけ聞くと簡単そうな業務ですが、道行く人に興味を持ってもらえるようなPRをすることは、誰しもができることではありません。
コスプレ(モデルコンパニオン)
アニメやゲームキャラクターのコスチュームを着てイベントに参加する仕事もイベントコンパニオンではよくあります。
アニメ・ゲームのキャラクターになりきってポージングやセリフを言うことも多いので、事前に調べることが大切です。
なおコスプレ用の衣装は企業側が準備してくれます。
レースクイーン
レースクイーンの仕事は以下の4つがメインとなっています。
- チームのサポート
- 車関係のクライアントのPR
- ドライバーのケア
- 物販の手伝い
レースクイーンは容姿・スタイルの良し悪しだけでなく、立ち姿やウォーキングのほかに話し方・しぐさといった細かい点についても審査対象となります。
仕事の場所はレース会場だけでなく、スポンサーが開催するイベントに直接出向くこともあります。
メインの仕事以外には、ファンとのコミュニケーションもあるので、好印象を持たれるようなふるまいができるかも評価されます。
中にはダンスや歌を披露するチームもあるため、当然ですがダンス・歌も審査内容に含まれます。
パーティーコンパニオン
ホテルやイベント会場などで開かれるパーティーにコンパニオンとして参加することもあります。
主な仕事内容は、会場でホールスタッフの補助となっています。例えば、空いたグラスやお皿を下げたりお客様にお酒を注いだり、料理のとりわけなどです。
採用人数もレースクイーンやモーターショーのイベントコンパニオンよりも多いので、比較的初心者コンパニオンでもチャレンジしやすい・採用されやすい仕事です。
賑やかし
家電量販店やスーパーなどの複合施設における抽選会やパチンコの新台イベントなどで、場を盛り上げる仕事もイベントコンパニオンはします。
主な仕事内容はお客様にお菓子やドリンクを配る・会員募集をかける・ごみの回収といった、ホールスタッフの仕事に似ています。マイクパフォーマンスを行うこともあります。
なおパチンコ店でのイベントの場合、とても露出の高い衣装が用意されていることもあるので、お腹や脚を出すことに慣れていないと難しいでしょう。
時に初対面の人からセクハラのようなことを言われるアクシデントに見舞われることもあるので、うまくかわす対処法が身に付きます。
司会・製品PR
高いコミュニケーション能力が発揮できる業務といえば、司会やナレーション・製品PRといった機会でしょう。
マイクパフォーマンスなどで商品やサービス紹介をおこなって、イベントを盛り上げる重要な役割を持っています。
そのため、当日のタイムテーブル変更・トラブルなどの対応能力やアドリブなども求められます。イベントコンパニオンの中でも、経験豊富でコミュニケーション能力の高い限られた人材しかできない仕事です。
例としては東京ゲームショウや東京モーターショウといった大規模なイベントほどこうのような業務が多いです。
イベントコンパニオンが最も活躍できるシーンといえるのではないでしょうか。
商談会
企業同士の話し合いの場所でもイベントコンパニオンが活躍する場は多いです。
主に商談会に参加している方への受付・お茶出し・お菓子などをふるまい、場を盛り上げることが仕事内容となっています。
もちろんビジネスシーンなので、商談が滞りなく進むような対応や、社会人らしい細やかな気遣いなどが求められます。
広告モデル
主に広告モデルには以下の2つに分けられます。
- スチールモデル
- コマーシャルモデル
スチールモデル
スチールモデルとは、写真撮影をメインとした広告モデルのことを指します。企業の商品やサービスが魅力的に見えるような役割を期待されています。
主に商品パッケージやポスター、Webサイト用のモデル、結婚式場Webサイトといった場で使われます。
なおポージングはクライアントからの指示があります。
撮影時間は比較的短時間なので、コンスタントに稼ぎやすい仕事といえるでしょう。
コマーシャルモデル
コマーシャルモデルは、動画撮影に出演するモデルのことを指します。
コマーシャルモデルとしての理想は、幅広い年齢層・男女にも良い印象を持ってもらうための愛嬌や親しみやすい人です。
さらに演技力も求められる仕事です。商品価値や企業イメージをアップすることを目的として、商品に対して魅力的に見えるような演技が必要になります。
イベントコンパニオンの給与相場
イベントコンパニオンの給与は、イベントの種類や規模、その人の働き方・キャリアなどによっても大きく異なります。
ここでは、働き方による大まかな相場を紹介します。
日給制
イベントコンパニオンの日給相場は1~2万円程度が相場といわれています。イベント・展示会によっては数日間に及ぶ場合もあるので、まとまって稼ぐことができるでしょう。
一般的なアルバイトよりも高給傾向にあるので、効率よく稼ぐことも可能です。
時給制
イベントコンパニオンの給料は日給制が多いですが、中には時給制のところもあります。
もちろん仕事内容によっても異なりますが、時給1,300円~が相場となっています。全国平均と比較しても300円以上は高いので、イベントコンパニオンはほかの職業と比較して高給といえます。
月収・年収
日給での換算をベースとすると、月収20万円以上も十分に可能な仕事です。年収に換算すると、150~200万円程度となっています。
ただし、イベントコンパニオンは活躍できる年齢が18~20代中盤と若い世代がメインなので、30代中盤にさしかかると徐々に仕事が減ってきてしまう傾向にあります。
そのため、30代にさしかかるときには多くの人はイベントコンパニオンの実績やスキルを活かした仕事を探すことが多いです。
MCやコンパニオンの人材派遣会社、モデル・芸能界に挑む人もいます。
まとめ
イベントコンパニオンになるためにどうすればいいか詳しく解説しました。イベントコンパニオンになるには、まず事務所に所属することが近道で、自分を魅力的にアピールすることがとても重要です。自分の魅力を最大限に見せる工夫のほかに、社会人としてのマナーや立ち居振る舞いも審査対象に含まれます。
自分の希望する仕事・事務所をしっかりと選び、仕事の内容や給与・待遇面もできる限り確認しましょう。