イベントコンパニオンの仕事内容とは?収入やメリット・デメリットまで紹介!
展示会場やイベントで展示品・製品の横に立つ、若く美しい女性を見たことはありませんか?
彼女たちはイベントコンパニオンと言われる職業で、商品をより魅力的に宣伝する為に活動しています。
今回はイベントコンパニオンの仕事内容や収入、イベントコンパニオンのメリット・デメリットついて紹介します。
目次
イベントコンパニオンとは?
イベントコンパニオンとはいわば企業の顔で、展示会やイベントブースで、展示品の横に立ち、商品の紹介やサンプリング、アンケート業務などを行う女性です。
イベントコンパニオンは、容姿がいい若い女性が多く、会場に華やかさを演出したり、商品に興味を持ってもらうことが目的です。
イベントコンパニオンの仕事内容
基本的にイベントコンパニオンの仕事は、商品を効果的にPRすることですが、その仕事内容は多岐にわたります。
製品の宣伝・紹介
新製品や展示品の横に立ち、来場者の視線を集めます。
ただ立っているだけではなく、実際に製品を使用したり説明をしたりと、より製品に興味を持ってもらえるように宣伝を行います。
展示品や新製品に興味を持つお客様を出来るだけ多く獲得し、営業社員に引き渡す業務もあります。
サンプリング・アンケート業務
イベントコンパニオンの仕事内容にはサンプリングがあります。
展示品の詳細パンフレットを配布したり、新製品の試供品を配ります。
また実際に製品を体験・使用したお客様にアンケートを取ることもあります。
受付対応
来場したお客様の受付対応や、案内を行うのもイベントコンパニオンの仕事です。
依頼された企業クライアントの顔として対応するので、最低限のビジネスマナーが必要です。
MC(司会)コンパニオン
イベントでマイクを使い商品の説明をしたり、イベントの進行を行うMCコンパニオンという業務もあります。
製品をより魅力的に伝えるために、はっきりとした聞き取りやすい発音で話せるスキルが求められます。
フィッティングや勉強会
実際に当日業務を行うだけではなく、提供される衣装フィッティングや、展示品や商品についての勉強会に参加することもあります。
イベントコンパニオンの仕事例
イベントコンパニオンが実際にどのような内容の業務につくのか、詳しい例を紹介します。
モデル系コンパニオン
モデル系コンパニオンは、企業イメージを良くする為に業務につくため、優れた容姿のスタイルが良い女性であることが必須条件です。
依頼主であるクライアント企業とお客様をスムーズにつなげる橋渡し役でもあります。
- 高級ブランドの展示会受付
- 住宅展示場でのお客様対応
- モーターショーで車の隣に立つ
- イベント会場での司会・ナレーション
- ゲーム・アニメイベントでコスプレをしてキャラクターになりきる
サンプリング系コンパニオン
サンプリング系コンパニオンは、お客様に試供品やサンプル、パンフレットなどを渡します。
モデル系コンパニオンほど、突出した容姿でなくても行えますが、お客様に好感をもってもらえるよう、笑顔を絶やさず愛嬌がある女性が求められます。
- 街中で、携帯電話会社のティッシュ・パンフレット配布
- ナイトクラブでエナジードリンクの配布
- カフェ店舗内で加熱式たばこのパンフレット配布
- パチンコホールで衣装を着てMCをしたり、飴やスナックを配布しホールを盛り上げる賑やかし
- 豪華客船でシャンパン・ワインの試飲提供
イベントコンパニオンの収入は?
イベントコンパニオンの収入は、行う展示会やイベント内容、経験やスキルによっても異なります。
イベントごとの日給で支払われることが多く、1.5万円〜2万円が相場です。
事前オーディションがあり、クライアントから選抜される仕事は日給も高い傾向にあります。
サンプリング系コンパニオンはモデル系コンパニオンよりも日給が低い場合がありますが、それでも他のアルバイトよりは高い収入が見込めます。
モデル系コンパニオン | 1.2万~ |
サンプリング系コンパニオン | 1万~ |
語学が堪能など専門スキル有り | 1.5万~ |
特殊コスプレ・大企業・高級ブランド展示会 | 1.5万~ |
イベントコンパニオンの稼働日・勤務時間は?
イベントコンパニオンは、シフト勤務ではなくそれぞれのイベントごとに仕事をします。
平日のみ・週末のみの稼働など自分のスケジュールに合わせて選ぶことができます。
イベントコンパニオンには大学生も多く、テスト期間中は休み、その他の月にたくさん働くなど、それぞれの事情に合わせて働けるのも特徴のひとつです。
イベントコンパニオンになるには?
イベントコンパニオンになるには主に二通りあります。
事務所に所属する
イベントコンパニオンの業務を行う際、まずは事務所に登録するといいでしょう。
事務所に所属すると、事務所側から自分に適した仕事をすすめられたり、スキルアップの案件を提案されるなど、さまざまな利点があります。
イベントコンパニオンを派遣する事務所は多数あり、事務所ごとに仕事内容・報酬も変わるので、複数の事務所に所属しているイベントコンパニオンも多くいます。
事務所に所属すると、まず宣伝用の写真撮影や身長体重、資格やスキル、希望職種などを登録します。
その登録情報を見た企業クライアントから依頼が来るので、登録時の体型を維持する必要があります。
求人誌を見て応募する
事務所を介さず、求人誌が募集している仕事に直接応募する方法もあります。
既に業務内容が決まっているので、自分が行いたい仕事を選ぶことができます。
また、クライアントから直接依頼がくるので、気に入られると継続して仕事がもらえることも。
事務所に登録するのが面倒、とりあえずイベントコンパニオンの仕事を試してみたい。という人におすすめです。
イベントコンパニオンの3つの必須スキル
イベントコンパニオンになるためには、主に3つのスキルが必要です。
持って生まれたものもありますが、自分の努力次第で得られるスキルもあります。
①容姿が人並み以上
イベントコンパニオンは、展示品や新製品をより多くの人に興味をもってもらえるよう、注目を集めたり、宣伝したりする仕事です。そこにイベントコンパニオンがいることで、クライアント企業の価値や好感度があがるような、美しい容姿であることが求められます。
大規模な有名イベントや、誰もが知っている企業のイベントでは芸能人・モデル並みに美しいイベントコンパニオンが勢ぞろいします。
イベントコンパニオンは、ただ美人なだけではなく、衣装を着こなせるスタイル・美しい立ち姿・品のある髪型やメイクなど、高い基準の中から選ばれることがほとんどです。
残念ながら容姿は持って生まれたものであるので、努力したからといって得られるものではありません。
ただ、自分の頑張り次第では、モデルコンパニオンの仕事を獲得することもできます。
自分の容姿に自信がないという方は、以下を参考にしてください。
自分の外見を磨くことで、仕事につながる可能性もありますし、自信にもつながります。
- 姿勢を良くし、美しく見える立ち姿を意識する
- ダイエットをしてボディラインを綺麗にする
- 魅力的に見える髪型やメイクを研究する
②高いコミニケーション能力
イベントコンパニオンの必須スキルの1つに高いコミニケーション能力があります。
前述したように、イベントコンパニオンはお客様へ商品の説明をしたり、購買意欲をかきたてるような魅力的な紹介をしなければいけません。
サンプリングを行う際には、お客様が受け取りやすい雰囲気を作り、アンケートに協力してもらえるように促すなどの、高いコミニケーション能力も必要になります。
また、イベントコンパニオンという職業の性質上、セクハラまがいの言葉をかけてくる人や不快な視線を送ってくる人もいるでしょう。
そのような人に対しても適切に対処し、イベントの雰囲気を悪くしないように努めたり、他のお客様を不快にさせないような、冷静かつ大人な対応が出来るスキルも求められます。
③自己管理能力
オーディションから選抜された仕事の場合、クライアントはあなた個人を指名しています。
当日急に行けなくなったり休むことは許されません。
シフト制のアルバイトであれば、急な欠勤でも代わりの人が見つかるかもしれませんが、イベントコンパニオンに依頼しているクライアントからすると、イベント当日は社運を賭けた大切な日です。
欠勤が続くようであれば、クライアント企業から事務所にクレームが入ったり、最悪の場合契約解除になることも。
現場によっては早朝から業務することもあります。
寝坊したり、前日に飲みすぎて顔がむくんでいる。などは許されないのがイベントコンパニオンなのです。
また、事前に衣装フィッティングを行っている場合には、当日もその衣装が着れるよう、体型管理もしなければいけません。
イベントコンパニオンは自分自身の健康管理や体型維持、スケジュールの確認などすべてにおいての自己管理能力が必須なのです。
イベントコンパニオンのメリット
容姿がいいだけではなく、高いスキルが求められるイベントコンパニオンですが、実際に業務するとどのようなメリットがあるでしょうか?
日給が高い
イベントコンパニオンは普通のアルバイトと比べると報酬が高いというメリットがあります。
ほとんどのイベントコンパニオンが日給1万円以上で、なかには3時間ほどの拘束時間で、1万円を得られる業務内容もあります。
報酬が高い理由は、仕事の選考基準に容姿が関係しているからです。
見た目が美しく選ばれた人しか出来ない仕事であるため、報酬も高く設定されているのです。
自分磨きにつながる
イベントコンパニオンは、人に見られる職業です。
自分を魅力的にみせることで、お客様の興味も惹きつけられ、結果としてPRする製品のイメージアップにもつながります。
スタイルがよく、美しいだけではなく、立ち振る舞いやしぐさ、髪型やメイクも洗練されている必要があります。
また、好条件の案件を獲得するには、常にプロポーションに気をつかわなければいけません。イベントコンパニオンである以上、太ることもできないため、自然と自分磨きにつながります。
さらに、会場ではたくさんのイベントコンパニオンに会うでしょう。周りの美しい女性を見ると刺激になり、より美しくなりたいと、美に対する意識も高まるのです。
人脈が増える・出会いが多い
男性女性関わらず、出会いが多いのがイベントコンパニオンの特徴です。
クライアント企業の社長や社員から声をかけられたり、イベントでお客様から電話番号を渡されるなど、男女の恋愛に発展する人も多くいます。
メディアが注目するイベントでは芸能関係者とも知り合えるなど、日常生活ではありえない出会いが転がっています。
またイベントコンパニオンの女性同士が更衣室や控室で一緒になるので、情報交換をしたり、良い事務所や案件を紹介してもらえるなど人脈が広がったりもします。
同世代で、同じ仕事の悩みを持つ友達ができるなど、さまざまな出会いがあるのもイベントコンパニオンならではのメリットです。
PR製品をもらえる
イベントコンパニオンの仕事内容のひとつに新製品をPRするという業務があります。
いち早く新製品の情報を入手できるのはもちろん、クライアント企業によってはサンプリング予定のサンプルをくれることもあります。
スキルアップに繋がる
イベントコンパニオンでは担当する案件によって事前に勉強会があったり、ビジネスマナーを学ぶこともあります。また、企業と関わることで得る知識もあるでしょう。
たくさんのお客様と接することで接客スキルもあがり、コミニケーション能力も身につくなど、スキルや経験が増えるメリットがあります。
好きなジャンルで楽しく仕事ができる
イベントコンパニオンの仕事内容はさまざまです。
自分が好きなジャンルのサンプリングを行ったり、去年はお客様として行ったイベントに今年はイベントコンパニオンとして参加するなど、希望するジャンルに特化して業務ができるのも魅力の1つです。
- ナイトクラブに行くのが好きな人がナイトクラブで試供品を配る
- ゲーム好きな女性がゲームイベントのイベントコンパニオンをする など
やりがい・達成感がある
イベントコンパニオンとクライアント企業は、同じ目的に向かって仕事をする、いわばチームです。
打ち合わせや勉強会から始まり、イベントが数日間続くなど、案件によっては長くクライアント企業と関わることもあります。
業務終了後には、一つの仕事をチームでやり終えたという達成感を得ることができ、やりがいも感じることでしょう。
カメコが写真を撮ってくれる
イベントコンパニオンは容姿端麗な女性ができる仕事です。
芸能人やモデルのように美しい女性もいることから、カメコと呼ばれる、いわゆるカメラ小僧のファンがつくことがあります。
カメコは推しのイベントコンパニオンとその製品を撮影します。
撮影画像をSNSに載せ、企業の宣伝をしてくれるカメコもいるので、クライアント企業にもメリットがあります。
カメコの有無は、イベントコンパニオンの人気度にも比例するので、本業でイベントコンパニオンをしている人には嬉しいメリットと言えるでしょう。
SNSの運用に有利
SNS全盛期ともいわれる現代では、ほとんどのイベントコンパニオンがSNSアカウントを持っています。
芸能界入りやモデルを目指している女性は、イベントコンパニオンの仕事をすることで経験が増え、SNS自体の内容が濃くなります。
結果として新規フォロワーの獲得や、SNSを見た企業から直接仕事の依頼がくるなど、イベントコンパニオンとして有利に働きます。
また前述のカメコに撮影してもらった写真を自分のSNSで公開するなど、SNSの運用がしやすくなるメリットがあります。
イベントコンパニオンのデメリット
華やかな職業であるイベントコンパニオンには様々なメリットがありますが、反対にデメリットにはどのようなものがあるでしょうか?
年齢的に長く続けられない
イベントコンパニオンは見た目重視の職業であるゆえ、20代前半の女性が中心です。
18〜22才の大学生世代が最も人気で、20代後半になると案件の獲得が難しくなる傾向にあります。
司会進行を行うMCコンパニオンや語学が堪能など、特別なスキルがある人は30代でも依頼がくることもありますが、一般的なイベントコンパニオンは長く働くことが難しいのが実情です。
それでも、イベントコンパニオン業界で仕事をしたいという人は、イベントコンパニオンを管理する側のマネージャー職につく人もいます。
人前に立ち続けるストレス
イベントコンパニオンは、人の前に立ち、愛想よく笑顔をふるまわなければいけません。
常に人に見られる仕事であることから、ストレスとなる人もいます。
また自分の体調が悪いときや、悩みを抱えているときでも、お客様には明るく接しなければいけません。
人と関わるのが嫌になってくるなど、ストレスに感じる人もいます。
人間関係
イベントコンパニオンは女性の職業であることから、女性ならではのトラブルも絶えません。
妬み・ひがみなどからくる嫌がらせやいじめなどがある場合もあります。
事務所に所属していればマネージャーに伝えて同じ業務につかないなど、改善してもらう事もできますが、個人で依頼を受けている人は我慢しなければいけないことも。
衣装の露出
イベントコンパニオンの中にはお酒やタバコのサンプリングなど夜に行う業務もあります。
イベント内容によっては、ミニスカートだったりお腹が出る衣装だったり、露出が多い衣装も多くあります。
中にはセクハラまがいのことをしてくる男性もいるので、肌の露出をすることに抵抗がないとイベントコンパニオンを続けていくことは難しいでしょう。
早朝深夜・拘束時間が長い
イベントコンパニオンの仕事内容によっては、長時間拘束されることもあります。
イベントが地方で開催されたり、当日のイベント前に打ち合わせがある場合は、早朝に集合することも。
また、イベント終了後の打ち上げに参加し、帰宅が遅くなることもあります。
スタイルを良く見せるためにハイヒールを履いていることが多いので、足が疲れるというデメリットもあります。
ストーカー被害
イベントコンパニオンは、芸能人やモデルと比べて身近に接することができるため、想いを寄せるファンからつきまとい行為やストーキングされることも。
イベントコンパニオンは、どのお客様にも笑顔で接しなければいけないため、自分に好意を持っていると勘違いをしてしまう男性もいるようです。
イベントコンパニオンをするのであれば、プライベートを明かさない、自宅を知られないようにするなど、自分の身を守る対策が必要です。
まとめ
今回はイベントコンパニオンについて紹介しました。
普通のアルバイトと比べると高収入であることから20代の女性を中心に人気の職業です。
- 容姿端麗
- 人前に出たり目立つことが好き
- 精神的に強く向上心がある
- 人と接するのが好きでコミュニケーション能力が高い
- 派手・露出した衣装を着るのに抵抗がない
- 語学力が堪能など特殊なスキルがある
上記に当てはまる女性はイベントコンパニオンに適しているといえます。
イベントコンパニオンの仕事内容はさまざまで、容姿重視のモデルコンパニオンから、コミニケーション能力を最大限に発揮できるサンプリングなど、多岐にわたります。
所属する事務所によっても契約内容が異なるので、気になる人は問合せしてみるのもいいでしょう。
イベントコンパニオンになりたいという人はぜひ参考にしてください。