レースクイーンの年収っていくら?気になるお仕事内容と魅力をご紹介!
モータースポーツの熱い戦いに華を添える「レースクイーン」。
美しいプロポーションと明るい笑顔が魅力的で、同じ女性としても憧れる職業のひとつです。
華やかなイメージのレースクイーンですが、ホントのところ、どのくらい稼げるのでしょうか?
お金だけでは語れない、やりがいや魅力がたくさんあるようで…?
今回はナゾに包まれたレースクイーンの年収やお仕事内容、やりがいまでまとめてご紹介していきます!
目次
レースクイーンの年収は?
レースクイーンの年収ってどのくらいなのでしょう?
その美貌はもちろんのこと、レースクイーンは立ち振る舞いもとても重要視されます。
誰もが就ける職業ではないため、実際のお仕事内容やおサイフ事情ってあまり聞いたことありませんよね。
では、さっそくレースクイーンのおカネ事情に迫っていきましょう。
実はあまりもらえない!?
レースクイーンの年収は200~300万円くらいと言われています。
一般的な月収は20代で17~25万円前後。
年齢が上がるにつれて報酬は下がっていきます。
華やかな舞台で活躍する彼女たちですが実働日数が少なく、収入は一般的なOLほどになります。
お給料は日給制
また、レースクイーンのお給料は、基本的に日給制です。
雇用体制はいくつかありますが、ほとんどの契約で日給制となっています。
お給料の額は所属チームや個人の能力によって差が出ますが、1回のレースで1~7万円ほど。
このうち、1~2万円ほどの日給をもらう人がもっとも多いようです。
知名度のない新人は、実績作りや顔と名前を覚えてもらうために「タダ」で活動している人もいます。
レースの数は限られていて、年間で10回前後開催されるのみ。
すべてのレースに出演できるわけではないので、サーキットだけでの報酬はかなり限られます。
サーキットレースでのお仕事の収入は年間で10~30万円程度というところでしょう。
しかし、レースクイーンの収入源はレースの仕事だけではありません。
撮影会や宣伝活動などの業務があり、こちらも同じく1日で1~2万円ほどのギャラ。
一方、多くのファンを持つ人気の高い人は、1日の撮影会で10万円もの報酬をもらえることもあります。
お給料は何で決まる?
レースクイーンのお給料は次の三つの要素で決まります。
- 本人の人気度・ステータス
- 所属チームの人気度
- 雇用形態
本人の人気度・ステータス
まず、レースクイーンの収入にもっとも大きく影響するのが「本人の人気度・ステータス」です。
先ほど、人気のあるレースクイーンは撮影会の出演料が10万円にもなる、と伝えました。
これは撮影会に限った事ではなく、レースやその他のイベントでも同じことが言えます。
レースクイーン自身のレベルや価値が上がることで、報酬も上がるということです。
人気が出て多くのレースや撮影会、イベントに呼ばれる
→レースクイーンとしてのスキルが身に付く
→さらに多くの出演依頼が来る、という良いサイクルが生まれます。
レースクイーンとして活躍をするのであれば、まず自分の実績作り、人気づくりが欠かせないということですね。
所属チームの人気
「所属チームの人気」もまた、レースクイーンの収入を大きく左右します。
チームが人気であるほど多くのスポンサー企業がつくため資金が潤沢になり、支払われるお給料も高額になります。
現在、チームごとに1つのレースで登録できるレースクイーンは8人までと非常に少人数です。
そのため、人気チームのレースクイーンになるのは非常に難しく、倍率40~100倍とも言われています。
一流チームで活躍することは、スキル・報酬の両面で得られるものが多くあります。
しかし、その分求められる資質や容姿のレベルも高くなることを覚えておきましょう。
雇用形態
レースクイーンの雇用形態は次の二種類があります。
- 事務所に所属
- チームまたはレースの主催者と直接契約
まず、レースクイーンを目指す方法として、芸能プロダクションやモデル事務所に所属する、というのが一般的です。
事務所に所属することで、オーディションの数が増えることや事務所からサポートが受けられるというメリットがあります。
しかし、マネジメント料として給与の一部が引かれてしまうため、手取り収入は少なくなりやすいというデメリットも。
一方で、チームやレース主催者と直接契約する場合は、お給料はすべて自分の手元に入ります。
さらに報酬額も自分で決定し、先方と交渉することも可能になります。
しかし、直接契約をするにはそれなりの人気やステータス、人脈が必須です。
周囲にツテがなく、経験もない新人が直接契約するのはかなり難しいでしょう。
人気の副業は?
前述の通り、レースクイーンの年収は決して多くありません。
反面、彼女たちがファッション、メイク用品など、自らを磨くのための出費はかなり高額です。
そのため、レースクイーンの収入だけでは生活できず、ほとんどのレースクイーンが副業を行っています。
イベントコンパニオンは、レースクイーン同様に若さや容姿の華麗さが喜ばれ、多くのレースクイーンが行う副業。
限られた時間で高単価の収入が得られることも、イベントコンパニオンが副業として選ばれる理由のようです。
副業を選ぶ条件
レースクイーンが行える副業にはいくつか条件があります。
- スケジュールに融通が利く
- レースクイーンとしてのイメージを損なわないこと
レースクイーンはレースの他に、イベントなどスポンサーや事務所のお仕事が急に入ることがあります。
正社員など一定の拘束時間のある仕事では、突然のスケジュール変更に柔軟に対応することは困難です。
イベントやスポンサーからの依頼はレースクイーンにとって数少ないチャンスのひとつ。
継続的なお仕事では、コンビニや事務職のアルバイトなど、急な休みでも支障の出にくい副業を選んでいます。
また、レースクイーンは人気や印象が大きく左右するお仕事。
最近はSNSの普及により一瞬で情報が拡散されるため、印象を悪くするような行為やお仕事は許されません。
イメージを大きく損なったと判断された場合、契約解除などの厳しい処分が科せられることもあります。
レースクイーンのお仕事内容
無骨なサーキットに颯爽と立つレースクイーン。
具体的にどのようなお仕事をしているのでしょうか?
レースクイーンの主な仕事には以下のものがあります。
- 広告塔としてPR
- ドライバーやチームのサポート
- ファンとの交流
それぞれ、みていきましょう。
広告塔としてPR
レースの中でも特に有名なレースでは多くの観客が集まります。
レース会場を多くの男性が占める中、レースクイーンはチームやスポンサーをコスチュームで宣伝。
来場者の注目を集め、ステキな対応や笑顔で観客に好印象を与え、レース会場を盛り上げます。
ドライバーやチームのサポート
レース前後のドライバーやチームのサポートもレースクイーンの重要なお仕事の一つ。
マシンに乗るドライバーの横で、大きな傘を差すレースクイーンの姿を見ることがあるでしょう。
あれは単に見た目を意識しているだけではありません。
レーシングカーには屋根がないものが多く、そのままでは直射日光や雨がドライバーを直撃してしまいます。
レースクイーンは「自分は濡れてもドライバーは濡らさない」という強いプロ意識で、ドライバーを守っているのです。
レース終了後のドライバーの出迎えやドリンク・ヘルメットの受け渡しもサポートする大切なお仕事。
もともとレースクイーンの発祥は日本。
はじまりはチームやドライバーのサポートを行っていた女性のチームスタッフと言われています。
観衆の最前線で活躍するレースクイーンですが、裏方的な業務を多くこなすのには、こういった理由があるのです。
ファンとの交流
レースクイーンにとって、ファンとの交流・サービスも大切な業務のひとつ。
レース会場ではイベントやグッズの販売、テレビや雑誌などのメディアの撮影などの催しが盛りだくさんです。
そして、にぎわうレース会場の多くで、レースクイーンが活躍しています。
イベントアシスタントや物販、メディア対応、カメラマンの撮影、サインや握手などもレースクイーンは応じます。
レースは開催される回数が限られています。
レースでのファン対応は、チームやスポンサー企業、そして自分を知ってもらえる最重要業務と言えるでしょう。
契約期間はどのくらい?
レースクイーンは年間での契約となるため、一年ごとにオーディションなどで契約を勝ち取らなければなりません。
同じチームで2年以上契約を延長してもらえるのは、人気やスキルを持つほんの一握りのレースクイーンだけです。
オーディションの多くは、モーターレースがオフシーズンになる12月~2月頃に行われます。
日頃の業務に加えオーディションに追われるこの時期は、忙しい日々が続くでしょう。
契約内容は?
契約内容はチームやスポンサー、事務所によってさまざまです。
一般的にトラブルや問題があると判断された場合、雇う側がいつでも契約解除できるという内容が多いです。
レースクイーンは「広告塔」として文字通りスポンサー企業の看板を背負っています。
そのため、トラブルやアクシデントは企業のイメージを損なうことに繋がります。
もちろん、買い手市場とされる業界にも一因があるでしょう。
しかし、厳しい契約内容にはレースクイーンとしての自覚をしっかりと持ってほしいという意味もあるのです。
レースクイーンとして、しっかりと誠実な対応ができる人が望まれるでしょう。
活躍できる年齢が限られてるってホント?
また、レースクイーンとして第一線で活動できるのは18~20代後半が一般的。
30代に入ると、残念ながらレースクイーンとしての需要はほとんどありません。
もちろん、全くないわけではありません。
しかし、長く続けるのであれば美しくあり続ける努力と求められるスキルを磨き続ける努力が必要です。
勤務時間は?
勤務時間は参加するイベントやレースにより大きく異なります。
レースの際には朝7時前後に会場に到着、レースを終えて午後6時くらいに終了。
撮影会は15~30分程度で交代しながら3~5時間程度勤務、イベントでは8時間ほど拘束されることもあります。
大変だけど、やりがいもたくさん!
レースクイーンは所属チームのなかで、マシンを操作したり、設計・メンテナンスに携わるわけではありません。
しかし、レースクイーンは大切なチームの一員なのです。
チームの一員として他のメンバーと団結し、チームの勝利を目指すことはレースクイーンの大きなやりがいでしょう。
さらにチームの勝利に貢献できれば、その喜びはひとしおです。
モーターレースにあまり興味はなく、華やかな世界に憧れてレースクイーンを目指す人は多くいます。
一方、働き始めてからモータースポーツの魅力や奥深さを知り、好きになるレースクイーンもまたたくさんいます。
レースを内側から支える楽しさを知ることで、レースクイーンは自らのお仕事にやりがいや魅力を見出すことができるのです。
また、レースクイーンとして多くの観衆の前に立つと、ファンやカメラマンにたくさんの写真や映像を撮られます。
この日のために磨き上げた自らの美しい姿を多くの人が撮影し、記録として残ることもまたやりがいです。
さらなるステップアップの期待できる!
さらに、レースクイーンは「見られる側」としてのプロ意識や品行などの資質を備えています。
このことが、芸能界で活動する基礎にもつながります。
レースクイーンから次のステップアップとして芸能界やモデルなど、多くの華々しい世界で活躍できる可能性が広がるでしょう。
もちろん、芸能界ではなくても「レースクイーン」という激務をこなしてきた自信と肩書きは、どの業界でも揺らがないでしょう。
レースクイーンは魅力いっぱいのお仕事!
寒い冬でも雨の中でも、露出の多いコスチュームで笑顔を絶やさないレースクイーン。
高いヒールで広いサーキットの中を何往復も歩き回ったり、長時間立ち続けるなんてことはザラにあります。
大変な苦労をしながらも、受け取れる報酬は世間一般のOLほど。
さらに、毎年オーディションを勝ち抜かなければならないという本当に厳しい世界です。
それでも、レースクイーンとして輝く女性がいるのは「何物にもかえがたい魅力があるから」と言って他ならないでしょう。
おカネだけでは得られない多くの魅力があるからこそ、レースクイーンたちは美しく輝いているのかもしれませんね。