レースクイーンの衣装について解説!歴史や種類、最新トレンドも紹介!
上品なセクシーさでサーキットに華を添えるレースクイーン。
レースクイーンはどの方々も、個性的で美しい衣装を身にまとっています。
個性的なレースクイーンの衣装は、レースクイーン本人同様に多くのレースファンから人気を集めている要素のひとつです。
この記事ではそんなレースクイーンの衣装に注目して、衣装の歴史・種類・レギュレーション・込められた創意工夫等、様々な観点から解説を行っていきます。
レースクイーンを目指している方は、是非お読みください。
目次
レースクイーンの衣装コンセプトは変わりつつある?コスチュームの歴史
レースクイーンの衣装と言えば、セクシーな水着のようなイメージが強い方も多いのではないでしょうか。
しかし近年のレースクイーンの衣装の傾向は、以前とは少し変わりつつあります。最近はレースクイーンならではのセクシーさを意識しつつも、上品なスタイリッシュさも感じられるようなデザインが取り入れられるようになってきました。ハイレグオンリーの時代は終わり、品のあるかわいらしさを主張したものが急増してきているのです。
レースクイーンの衣装は時代が変わるにつれて様々な変化を遂げてきました。
ここからは、そんなレースクイーンの衣装の歴史について紹介していきます。
レースクイーン衣装の歴史1:タンクトップ+ホットパンツスタイル(1960〜1980年代)
レースクイーンの始まりは、1960年代にまで遡ります。
石油化学メーカー「丸善石油」のテレビCMで有名な小川ローザ氏が、レース場に立つモデルとして登場したことでレースクイーンが生まれました。この頃のレースクイーンの仕事は主にレースにおける開会式や表彰式のサポートとなっており、現在ほど多くの仕事をこなす立ち回りではありません。
また当時は、のちに登場するハイレグほど露出の多い衣装が着られることはほとんどありませんでした。
この時代のレースクイーンの衣装で主流だったのは、タンクトップまたはTシャツとホットパンツです。
靴は現在のようなハイヒールではなく、ブーツを着用していました。また、寒い時期には丈が短めのジャケットを羽織ることもありました。さらに、肩にはスポンサー名を記したタスキをかけるのが主流でした。
そのほか会場によっては、頭にティアラを乗せるレースクイーンや、後に大流行することとなるミニスカートを履いたレースクイーンも稀にいました。
髪型は短めのレースクイーンが多く、長い髪型の女性はあまりいませんでした。
レースクイーン衣装の歴史2:ハイレグが大流行(1980〜1990年代)
レースクイーンに大きなブームが起きたきっかけは、1984年開催の日本トップクラスとも言えるオートバイ耐久レース「鈴鹿8時間耐久ロードレース」だとされています。当ロードレースでは、チームのロゴをデザインした水着を着用した女性が登場しました。この女性たちが、現在のキャンペーンガール(キャンギャル)やレースクイーンです。
当レースで行われたような宣伝方法は今も受け継がれており、現在も彼女たちはスポンサーロゴがデザインされた衣装を身にまとい、宣伝を行っています。
これまでになかった斬新なキャンペーン方法は大きな話題を呼び、たちまちレース会場における注目の的となりました。
それがきっかけでメディアもレースクイーンを注目し、雑誌等の媒体に掲載されはじめたことで、さらに知名度は上昇しました。
なお、この時水着で歩いていた女性は宣伝目的ではなかったという噂もあります。
「夏場のレース場はあまりにも暑かったため、ある女性が水着姿になって歩いていたところ、それが多くのメディアの注目を集めた。その様子を見たレースの関係者が、宣伝に利用できるのではないかと思いつき、レースクイーンという職業が生まれた」。
先ほどのものとは別に、こうした説も有力とされています。
この頃から、レースクイーンの衣装に露出度の高いものが増えてきました。
1980年代ごろのレースクイーンの衣装と言えば、ハイレグです。布地面積をより減らしたものとして、中にはTバック状になったハイレグレオタードを着用するレースクイーンもいました。
足には、ジャズダンスで履くようなラインが強調されるストッキングを着用。スポンサー名はタスキに記す形に加え、ハイレグに直接印刷されるものも増えてきました。
露出度の高いハイレグが人気を博したことにより、レースクイーンは徐々に多くのファンを集める存在になっていきました。
レースクイーンが話題を集めたことにより、レースクイーンをきっかけに女優・タレント・アイドルへと転身していく女性も次々に現れはじめます。当時レースクイーンとして活躍していた岡本夏生氏や飯島直子氏は、その後芸能界でも大きな活躍を見せることとなりました。
ちなみにハイレグが流行したきっかけは、エアロビクスだとされています。1980年代は空前のエアロビクスブームが日本に到来し、その衣装として用いられることの多いハイレグが注目を集めたのです。
足に履くものもブーツではなくハイヒールが主流となり、現在の形に近づきます。
また、レースクイーンのチャームポイントのひとつである傘を彼女たちが持つようになったのも、この頃からです。
さらに、レースクイーンの服装だけでなく髪型にも変化がありました。
初期の頃は、段をつけて切るレイヤーカットのレースクイーンが流行していました。しかしその後、前髪から後ろの髪までを同じ長さにカットしたワンレングス、細めのウェーブを毛先までかけたソバージュ等、当時大流行していた髪型のレースクイーンが急増していきました。
ちなみに顔については、太めの眉毛と色黒な肌の色が人気を集めていました。
レースクイーン衣装の歴史3:ミニスカートワンピースが取り入れられる(1990年代後半)
ハイレグの次に流行したのが、短いミニスカートのワンピースです。
この頃から、衣装がスパンデックス素材のものからエナメル素材の生地を使ったものに変化していきます。スパンデックス素材は極めて伸縮性が高く、ボディラインが強調されやすい点が特徴です。一方エナメル素材は、ツルツルとした光沢感がありゴージャスな印象を与える素材です。
そのほかワンピースの襟元が大きめにデザインされていたのも、当時の衣装の特徴だと言えるでしょう。
この頃ワンピースタイプの衣装が利用されていた理由は、その布地面積の広さにあります。ワンピースタイプは面積が広いため、その分スポンサーのロゴを大きくはっきりと印刷できるという強みがありました。
布地面積が広くなったことで露出は減りましたが、その分華やかさを増すために、衣装にも様々なこだわりが追加されます。
ミニスカートには、大胆な切れ込みが入れられたものが登場。そのほか、上の衣装のバスト部分をくり抜いたデザインにする等の工夫も行われました。
レースクイーン衣装の歴史4:セパレートタイプの衣装が流行(2000年代前半)
1990年代までは、上下が繋がったワンピースタイプの衣装がいくつか散見されました。しかし2000年代に入ってからの主流は、上下が離れたセパレートタイプの衣装へと変化していきます。
セパレートとなっていることでお腹が見え、より露出の多い印象になりました。セパレートの上部分は、バストの膨らみの直下までになっているデザインがほとんどです。
衣服のストラップは、1本のストラップまたは布を首に巻くホルターネックスタイルが主流でした。そのほか、ハーフトップ、キャミソール、肩紐をなくして筒状に上半身を覆ったチューブトップ等も流行っていました。
また、足元は基本ブーツで、夏場のみサンダルが主流となります。
春や秋の時期になると、七分袖の上着を上に着用することもありました。
ワンピーススタイルの「スポンサーロゴをはっきりと乗せられる」というメリットは失われたものの、「カラーリングを組み合わせやすい」というセパレートタイプならではの利点も生まれました。
その後、スカートタイプだけでなくパンツルックのレースクイーン衣装も登場。スラックスタイプの長ズボンから、短めのホットパンツまで様々なものが誕生しました。
なおパンツルックとなった後も、パンツの横側を網状にデザインしたり、カッティングを行ったりと、露出度を高める方向性のデザインは変わりません。
レースクイーン衣装の歴史5:繊細なデザインとユニークさの追求(2000年代後半)
2000年代の後半も、セパレートタイプの衣装が主流となっています。
2000年代前半との違いは、衣装の繊細さです。素材をパーツごとに変えたり、色合いを鮮やかにしたりと、より意匠性の高いデザインに変化していきました。
パンツスタイルの衣装は、ファスナーから上の長さが短いローライズタイプのものがよく着用されています。
また、帽子やサングラス等のアクセサリー類も充実しはじめました。
そのほか、アニメのキャラクター風のものやセーラー服風、メイド服やドレスをイメージしたもの等、従来は見られなかったようなユニークさに富んだ衣装もいくつか見られるようになりました。
露出の多さ一点を追求していた衣装から、バリエーション豊かで個性的な衣装に変わっていった点は、レースクイーンの衣装における大きな変化だと言えるでしょう。
レースクイーン衣装のレギュレーションとは?
実は、レースクイーンの衣装はどのようなものでもOKというわけではありません。
そこには、厳しいレギュレーション(規則)が存在するのです。
例えば、言わずと知れた大人気のレース「SUPER GT」の会場に立つレースクイーンの場合は、レギュレーションで以下のような衣装・身なりが禁止されています。
- 過激な衣装
- 過度な露出を含む衣装
- タトゥー
- タトゥーシール
服のデザインに対する制約は特に厳しく、足の付け根付近における衣装の角度や寸法等も細かく決められています。
過去にはハイレグレオタードや水着のような衣装を着たレースクイーンもいましたが、現在はあまり見受けられませんよね。こちらは、上記のような厳しいレギュレーションが設けられたことが影響しています。
このように厳しいレギュレーションが定められている中、どのように個性を出していくかといったところもまた、レースクイーンの衣装の見どころと言えるでしょう。
レースクイーンの傘は持ち道具の一部?
レースクイーンと言えば、傘を持っているというイメージがある方も多いのではないでしょうか。
「衣装の一部」「レースクイーンを華やかに見せるための飾り」として考えられがちな傘ですが、実はあれも大切な仕事道具のひとつなのです。
レースクイーンは、手に持った傘でドライバーやメカニックを日差し・雨から守ります。
飾りとしての単なる持ち道具でもなければ、自分が暑さを凌ぐための道具でもありません。
サーキットでは、雨の中ドライバーに傘を差し、レースクイーン自身はびしょ濡れになっているシーンも稀に見られます。
レースクイーンに欠かせない傘は、サーキットでサポートを行うという仕事において重要な実用アイテムなのです。
レースクイーンの衣装はどのように作られるのか
レースクイーンはいつも華やかな衣装を着ていますが、彼女たちの服はどのように用意されているのでしょうか。
レースクイーンの服をどう用意するかは、事務所によって異なります。
既製品を利用する場合もあれば、デザイナーに一からオリジナルの衣装を作ってもらう場合もあります。
オリジナルの場合は、レースクイーン一人当たり数十万円かかることも少なくありません。
一からの制作となる場合は、衣装を着用するレースクイーンのルックスを細かくチェックし、ユニットメンバー全員に似合う服を製作します。
例えばハイネックを取り入れようと考えた際は、首が短めのメンバーがいないかを確認します。もしいた場合は、その女性も含めて全員に似合う服となるよう、再度デザインを練り直すことになります。
衣装が完成したら、一人一人に着用してもらいます。サイズが合っているかを詳細に確認し、何度も微調整を重ね、やっとそれぞれにぴったり合った衣装が完成するのです。
レースクイーンの衣装の種類
レースクイーンの衣装には、様々な種類があります。
ここからは、レースクイーンの代表的な衣装の種類を解説していきます。
レースクイーンの衣装の種類1:ハイレグ
1つ目の衣装は、ハイレグです。
ハイレグとはハイレッグカットの略称で、足の付け根部分をカットしたレオタードや水着のことを指します。
レースクイーンが大流行したきっかけとも言える、有名な衣装です。ほかの衣装と比べて一番と言ってもいいほど布地面積が狭く、ストレートなセクシーさが人気の秘密と言えるでしょう。
レースクイーンの衣装の種類2:ワンピースタイプ
続いての衣装は、ワンピースタイプです。
シンプルなワンピースタイプの衣装は、1990年代後半にレースクイーン界で大流行したアイテムです。
ほかの衣装に比べると露出は少ないですが、だからこそ露骨すぎない上品なセクシーさが人気となっています。
レースクイーンの衣装の種類3:セパレートタイプ
続いての衣装は、セパレートタイプです。
上下が分かれたセパレートタイプの衣装は、2000年代前半に流行しました。レースクイーンのくびれをばっちりアピールできるアイテムで、露出度も高めとなっています。
レースクイーンの衣装の種類4:セパレートタイプ+タイトミニスカート
続いての衣装は、セパレートタイプ+タイトミニスカートです。
下がピッタリと肌についたミニスカートになっている衣装。生地が肌に密着している分ボディラインが見えやすく、レースクイーンのスタイルの良さを際立たせられる点が魅力です。
レースクイーンの衣装の種類5:モノキニ
続いての衣装は、モノキニです。
モノキニとは、正面から見るとワンピースタイプの水着のように見え、後ろから見るとビキニ水着のように見える衣装のことです。前は上下が繋がっていて、後ろは上下が離れている衣装と言えばわかりやすいでしょう。
前から見た際の露出度の少なさと後ろから見た際のセクシーさのギャップや、ところどころ見え隠れする肌が美しい印象を与える衣装です。
さらに、デザインの構造上ウエストがくびれて見えるため、よりルックスを美しく魅せてくれる効果もあります。
お腹が少し出ていても着用しやすいため、モノキニはレースクイーンの衣装以外の水着としても人気の高いアイテムです。
日本一の衣装を決める!日本レースクイーン大賞のコスチューム部門とは?
数々のレースクイーンの中から日本一を決める「日本レースクイーン大賞」という賞があることをご存知でしょうか。
日本レースクイーン大賞は、「東京オートサロン」をメイン会場として2010年より行われてきたコンテストです。日本レースクイーン大賞実行委員会によって、日本中のレースクイーンの中から100人が選抜されます。その後、ファンの投票によって100人、20人、5人と絞っていく形で選ばれるのが当コンテストの流れです。
日本レースクイーン大賞は様々な部門に分かれており、その中にはコスチュームの美しさを決める「コスチューム部門」も用意されています。
2021年には、KONDO RACINGのレースクイーン「リアライズガールズ」がコスチューム部門のグランプリを獲得。青色と銀色の2色をメインにあしらった、上品かつおしゃれな衣装が選ばれました。
リアライズガールズのコスチュームのポイントのひとつが、帽子。こちらの帽子は、春と秋・夏でデザインが変わるというこだわりを持っています。
レースクイーンの衣装からは、デザイナーの深い創意工夫を感じることができますね。
レースクイーンの衣装におけるトレンドとは?
レースクイーンの衣装には、トレンドがあることをご存知でしょうか。
ここでは、近年レースクイーンの衣装で流行しているトレンドアイテムを紹介していきます。
レースクイーンの衣装のトレンド1:サングラス
1つ目のトレンドコスチュームは、サングラスです。
サングラスとはいっても、レースクイーンが目を守るためにかけることはほとんどありません。
レースクイーンの衣装として取り入れられるサングラスは、ファッション目的として常に頭の上にセットされています。
レースクイーンの衣装におけるサングラスの特徴のひとつとして挙げられるのが、フレームに明るい色が用いられている点です。
白色等の明るく華やかな色を用いることで、レースクイーンの黒髪に乗せた際華々しくその存在を主張するようになっています。
ちなみに、サングラスのレンズ部分には鏡のように反射するミラーレンズが用いられている場合がほとんどです。
レースクイーンの衣装のトレンド2:帽子
続いてのトレンドコスチュームは、帽子です。
日本レースクイーン大賞2021のコスチューム部門グランプリの衣装も、シーズンごとに帽子のデザインが変わっていたように、帽子をこだわるのはレースクイーン衣装のトレンドとなっているようです。
また、毎度ファイナリスト入りを果たすユニット「PACIFIC Fairies」のコスチュームも、ロゴが入った水兵帽がチャームポイントとなっています。では、帽子のトレンドは一体どこからやってきたのでしょうか。
レースクイーンの衣装に帽子を取り入れる流行のきっかけは、「ZENTsweeties」だとされています。ZENTsweetiesは、2006年より誕生したレースクイーンユニットです。
ZENTsweetiesはこれまでに、様々な衣装を公開してきました。どれもそれぞれの個性を持ったコスチュームですが、そこにはある共通点があります。それは、どの衣装にも帽子が取り入れられている点です。
「ZENTsweetiesと言えば帽子」と言われるほど、彼女たちの衣装において帽子は最重要ポイント。そんな彼女たちがきっかけで、レースクイーン界隈全体に帽子が流行したとされています。
レースクイーンの衣装のトレンド3:カチューシャ
続いてのトレンドコスチュームは、カチューシャです。
全国の様々なレースクイーンユニットを見てみると、カチューシャを身につけたレースクイーンが多いことに気付かされます。
カチューシャもまた、帽子やサングラスのように近年のトレンドとなっているようです。
レースクイーンの衣装のトレンド4:セパレートタイプの衣装
続いてのトレンドコスチュームは、セパレートタイプの衣装です。
日本レースクイーン大賞で上位に選抜されたレースクイーンたちのコスチュームの中には、衣装の上部分と下部分が分かれている、セパレートタイプのものが多く見られます。
ウエストを低めにすることでおへそが見えるデザインとしているものや、ウエストを高めることで足を長く見せるもの等、セパレートコスチュームのバリエーションは様々です。
レースクイーンの衣装におけるトレンドの共通点とは?
レースクイーンの衣装におけるトレンドの多くに、ある共通点が存在していることに気づいたでしょうか。
それは、頭に身につけるアイテムが多いということです。
頭部を飾るアクセサリーが流行っている要因として考えられるのが、写真撮影の際にロゴや商品をアピールしやすいことです。
レースクイーンは、衣装にロゴを取り入れることでスポンサーの宣伝を行います。しかしメディアやファンに写真を取られる際、彼女たちの顔部分だけを撮影されてしまうと、衣装にデザインされたロゴは映らなくなってしまいます。
そうした際に役立つのが、頭部のアクセサリーです。ロゴがデザインされたアクセサリーを頭部に身につけることによって、顔だけを写真で抜かれてもロゴをアピールすることが可能となります。
アクセサリー以外にも胸元やヒップ等の注目されやすい部分には、意図的にロゴがデザインされているケースがほとんどです。こうした戦略は、レースクイーンの衣装ならではのユニークな工夫だと言えるでしょう。
レースクイーンの衣装で大変なところは?
多くのファンの目を引くレースクイーンの華やかな衣装ですが、実はあの衣装を着こなす上では数々の苦労があります。ここからは、レースクイーンの衣装を着る上で彼女たちが苦労しているポイントを解説します。
レースクイーンの衣装の苦労ポイント1:冬は寒くなりがち
レースクイーンの美しいルックスを最大限に活かすために、レースクイーンの衣装はそのほとんどが露出の多いものとなっています。
露出の多い衣装で大変なことのひとつが、冬場の寒さです。
特にレースクイーンは、ほかのコンパニオンとは違い屋外が活躍の舞台となる職種です。肌が出る衣装を着て寒い冬の屋外で立ち続けるというのは、決して楽な仕事ではありません。
また衣装の露出が多いことで、普通の服のようにカイロを貼ることもできないという大変さも重なります。防寒対策もほとんどできず、かじかむ寒さの中で仕事をすることになるため、辛いと感じるレースクイーンは少なくありません。
レースクイーンの衣装の苦労ポイント2:高いヒールが大変
続いての苦労ポイントは、ヒールが高くて立っているのが大変である点です。
レースクイーンはスタイルを少しでも美しく見せるために、多くの場合ハイヒールを履いて仕事を行います。
レースクイーンは見た目の美しさが求められる職種であるため、履くハイヒールは一般的なものよりさらに高くなっている場合もあります。高さのあるハイヒールを長い時間履き続けるというのも、かなり肉体的負担の大きい行為。しばらくすると疲れを感じ、つま先や指が痛んできます。
レースクイーンの仕事は、当然ながらただ立っているだけではありません。訪れたファンやメディアの対応をしたり、メカニックやドライバーのサポートを行ったりする必要があるため、ハイヒールで会場内を忙しなく歩き回ることになるのです。レース会場によっては、急な上り坂があったり、でこぼことしたコンクリートの道が広がっていたりと、歩くだけでも一苦労です。
愛嬌が大切なレースクイーンは、どんなに痛みや疲れを感じても常に華やかな笑顔を振り撒かなくてはなりません。
レースクイーンという仕事は、意外にも肉体労働な側面を持ち合わせています。
趣向が凝らされたレースクイーンの衣装に注目しよう
当記事では、レースクイーンの衣装について様々な側面から解説しました。
歴史と共に変わりゆく衣装は、いつの時代もレースクイーンの美しさを際立たせる最重要アイテムのひとつです。
今度レース観戦を楽しむ際は、レースクイーンごとに異なる衣装のバリエーションにも注目してみてくださいね。